レッスルマニアを目前に控え、ヒップホップとプロレスの世界が激しく衝突した。ラッパーのキャムロン(Cam'ron)がスポーツトーク番組「It Is What It Is」にWWEスーパースターのジェイ・ウーソ(Jey Uso)をゲストとして迎えたが、当初はレッスルマニアの宣伝を目的としたはずの場が、瞬く間に一触即発の状況へと変貌した。 ライブ収録中、キャムロンはウーソのレッスルマニアにおける位置づけを疑問視し、彼を「土曜日(サタデー)のレスラー」と呼んで格下扱いするような発言をした。「なんで土曜日のレスラーをここに呼んだんだ?」というキャムロンの言葉がその場の空気を一気に張り詰めさせた。ウーソはその発言を受け流すことなく、即座に反応した。彼はキャムロンのセーターを掴んでテーブル越しに引き寄せ、殴打。スタッフや共同ホストが慌てて割って入り、二人を引き離した。この瞬間は視聴者を驚かせ、すぐさまSNS上で拡散した。 キャムロンはその後、自らその映像をオンラインに投稿し、炎上を逆手に取る姿勢を見せた。さらにラスベガスで開催されるレッスルマニアに足を運ぶ意向を示し、「今週末、そこにいるぜ」とコメント。この一言が事態への注目をさらに高めた。 今回の騒動は、ウーソが重要なタッグマッチに向けて準備を進める最中に起きた。彼は兄弟のジミー・ウーソ(Jimmy Uso)およびLAナイト(LA Knight)と組んで、iShowSpeed、ローガン・ポール(Logan Paul)、オースティン・セオリー(Austin Theory)のチームと対戦する予定であり、このマッチはすでに大きな注目を集めていたが、今回の衝突でさらに話題性が増した。 ウーソは近頃、WWE番組内でも変化が見られる。特にCMパンク(CM Punk)との対立以降、「RAW」への出演時に明らかな苛立ちを見せており、忠誠心と激しさを前面に出したキャラクター像を確立しつつある。そのとがった一面は今やリングの外にまで及んでいる。キャムロンへの反応は、高まるプレッシャーと、侮辱と受け取ったものへの徹底的な拒絶を示すものだった。現場にいた関係者によれば、ウーソは「俺をなめるな」と言い放ったという。 レッスルマニアが近づく中、このクロスオーバー的な出来事はエンターテインメントの境界線を曖昧にし、音楽文化とプロレスの世界が交差する地点で、ウーソを議論の中心に押し上げることとなった。