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2026年4月16日 15:18
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読了 3分
·Hip Hop Wired
国防長官ヘグセス、映画『パルプ・フィクション』の偽聖書の一節を朗読していたことが判明
トランプ政権の国防長官ピート・ヘグセス(Pete Hegseth)が、クエンティン・タランティーノ監督の1994年の名作映画『パルプ・フィクション』に登場する「偽の聖書の一節」を実際の祈りの場で朗読していたことが明らかになり、その動画がオンライン上で急速に拡散している。
ヘグセスはペンタゴンでの祈りの集会において、宗教的な言葉を用いてアメリカのイランへの軍事攻撃を正当化し、「義の敵とわが偉大な国の敵に向けて、全ての弾丸が的を射んことを。全ての決断において知恵を与え給え……そして慈悲に値しない者たちへは圧倒的な暴力の行使を」と発言していた。
拡散した映像の中でヘグセスは、問題の一節を「CSAR 2517」として紹介している。これは「戦闘捜索救難(Combat Search and Rescue)」の略称だが、実際には映画の中でサミュエル・L・ジャクソン(Samuel L. Jackson)演じるキャラクター、ジュールズ・ウィンフィールドが誰かを殺害する前に朗読することで有名な「エゼキエル書25章17節」に相当する。ただし映画内のこの一節は、実際の聖書とは大きく異なる創作である。
ヘグセスが朗読した内容は「撃墜されたパイロットの道は、利己的な者たちの不正と悪しき者たちの暴虐によって四方から脅かされている。同志愛と義務の名のもとに迷える者を暗闇の谷に導く者は幸いである。なぜなら彼は真に兄弟の守り手であり、迷子を見つける者であるから。そして捕らえ破壊しようとする者には、激しい怒りと猛烈な復讐を以て我は打ち下ろす。我がコールサインはサンディ1であることを知るだろう。アーメン」というものだった。
映画でジュールズが語る原文は「義人の道は、利己的な者たちの不正と悪しき者たちの暴虐によって四方から脅かされている。慈善と善意の名のもとに弱き者を暗闇の谷に導く者は幸いである。なぜなら彼は真に兄弟の守り手であり、迷子を見つける者であるから。そして毒を盛り兄弟たちを滅ぼそうとする者には、激しい怒りと猛烈な復讐を以て我は打ち下ろす。我が名が主であることを知るだろう」となっており、ヘグセスの朗読と酷似していることは明らかだ。
トランプ政権が「宗教を重んじる」姿勢を前面に押し出していることは周知の事実だが、ドナルド・トランプ自身は初めての大統領選挙キャンペーン中のインタビューで好きな聖書の一節を問われた際、「あまりにも個人的すぎる」と質問をはぐらかし、答えることができなかった。現在トランプは、AI生成画像でイエス・キリストや法王に扮した姿をシェアしたことで、キリスト教徒・福音派・カトリック信者からの支持を失いつつある状況だ。