イェ(旧名カニエ・ウェスト)は新作アルバム『BULLY』の発表に伴い、ヨーロッパにおける複数の公演がキャンセル・延期・禁止されるなど、多くの逆風に直面している。イギリス、ポーランド、フランスでの公演が影響を受けている一方で、カニエはオランダのアーネム市のゲルレドーム・スタジアムで6月6日と6月8日の2公演を予定している。 アーネム市のアフメド・マルクーシュ市長はビルボードの取材に対し、カニエを禁止する可能性について言及し、それが実現する可能性は低いと述べた。オランダ議会とメディアから公演中止やカニエのオランダ入国禁止の圧力がある中、市長はカニエの過去の反ユダヤ主義的言論を「忌まわしい」と呼びながらも、法的根拠がないと指摘した。 市長はNRCの取材で「議会はどのような内容であれ、文化活動の判断をするべきではない。これは表現の自由に関わる問題だ。確認できるのは公演の許可申請だけだ。安全と公共の秩序を含め、現在処理中である。組織が許可条件を満たせば、許可を与える義務がある」と述べた。 オランダの副首相ギスベルトゥス・ファン・デン・ブリンク氏もRTLニュースの取材に対し、カニエの過去の発言に基づいて入国禁止にする「法的根拠はない」と述べた。市長は続けて、「人種差別的およびユダヤ人差別的な発言は既に処罰対象だが、発言されなければならない。これは過去の行為に基づいて国への入国を拒否する問題である。大臣が『法的根拠がない』と述べるのは正しい。議会が何かを望み大臣に要求する一方、大臣は『その者の入国を拒否する法的根拠がない』と言っている。大臣がこの結論に達した後でも、再び『入国を禁止する』と叫ぶべきではない。そうするなら、大臣がそのようなことができるよう法的根拠を作らなければならない」と述べた。さらに「立憲国家として市民は市長や他の当局の恣意性に依存せず、法が優先される」とコメントした。