フレンチ・モンタナ(French Montana)はジムスピーカーや深夜パーティ、ヨットデッキなど特定の環境に適した音楽を作ることで知られており、彼の音楽は共有体験として機能する傾向がある。近年彼は音楽シーンではやや忘れられた存在になりつつあるが、トレンドへの嗅覚と他アーティストとのコラボ能力で長く活動を続けている。 以前フレンチ・モンタナはケンドリック・ラマーとのVerzuzで対抗できると主張していたが、その根拠はあまり信じられていなかった。しかし昨晩のリック・ロス(Rick Ross)とのVerzuzでは、その主張がそれほど無根拠ではないことが証明された。フレンチのカタログはアンセムに満ちており、それは単に彼個人だけでなく彼と一緒に成長した時代とオーディエンスにとって重みを持つ。 Verzuzでフレンチ・モンタナが勝利を収めた際、彼の最強の瞬間の多くは「Work」「Hot N****a」「Lockjaw」「Unforgettable」など、フィーチャーアーティストに大きく依存したコラボレーションやリミックスを通じて実現した。ニッキー・ミナージュとの「Freaks」やMax・Bとロス(Rick Ross)との「Smoking Part 2」も同じパターンに従っている。 一方、彼のソロ曲はキャリアの初期段階を指し示すもので、ミックステープサーキットで支持されていた時代、2010年代のBad Boyの波の次の世代として位置付けられていた時代を反映している。リック・ロスも同様にフィーチャーを多用しているが、彼のカタログはシングル以上の重みを示しており、アルバムカット、ストリート・アンセム、ラジオレコードなど構造的に完結した作品が数多くある。 フレンチ・モンタナの強みはフック(サビ)と瞬間にあり、完全に主導的なボディオブワークよりもそうした要素に優れている。弱いヴァースをキャッチーなコーラスでオフセットできるし、時には30秒のフレンチ・モンタナのモーメントが彼を中心に構築された完全なソロレコードよりも強く機能する。 Verzuzは最終的に彼の強みに適切なステージを与え、Bronxのミックステープ時代から彼のグローバルなクロスオーバーモーメントまで、彼のカタログが時代とそれと共に成長したオーディエンスの両方にもたらす重みを強調した。