パラマウント・ピクチャーズが、人気ゲームフランチャイズ「コール オブ デューティ」の実写映画化を正式発表した。この発表はCinemaCon(シネマコン)で行われ、脚本をテイラー・シェリダン(Taylor Sheridan)、監督をピーター・バーグ(Peter Berg)が担当することも明かされた。 シェリダンは『ボーダーライン(Sicario)』や『イエローストーン(Yellowstone)』を手がけた人物で、道徳的な曖昧さ、圧力下での忠誠心、暴力的な世界で生きることの心理的代償といったテーマを描いてきたことで知られる。彼の参加は、本作が単なる銃撃戦や爆発の連続にとどまらず、しっかりとしたキャラクター描写と緊張感を持った作品になることを示す重要なシグナルだ。バーグは『ローン・サバイバー(Lone Survivor)』や『ブラックホーク・ダウン(Black Hawk Down)』を監督し、軍事的な重厚さをスクリーンにリアルに映し出すことでキャリアを築いてきた監督であり、いわゆるポップコーン映画的な演出に留まらない、現場の重みを理解した作家性を持つ。この2人の組み合わせは、紙の上では非常に期待できる布陣と言えるだろう。 現時点で気になるのは、広大な「コール オブ デューティ」フランチャイズのどの時代・設定を映画化するのかという点だ。第二次世界大戦、現代戦、冷戦期のブラックオプス、さらには宇宙戦闘まで、タイトルによって舞台は大きく異なる。パラマウントはまだその詳細を明らかにしていない。現段階は「映画化が決定し、主要スタッフが発表された」フェーズであり、具体的な内容は今後の開発を待つ必要がある。 「コール オブ デューティ」はこれまでも長年にわたってハリウッドとの接点を持ちながら、スタジオレベルで本格的に映画化されたことはなかった。累計数千億円規模の収益を誇り、世代を超えたファンベースを持つ、ゲーム業界最大級のIPでありながら、それを映像化するにふさわしい人材がなかなか現れなかったというのが実情だ。シェリダンとバーグはそれを実現できる人物かもしれない。もちろん製作が進む中で方向性が変わる可能性も否定できないが、このプロジェクトが実現する可能性は十分にあると見られており、「コール オブ デューティ」映画化のミッションはいよいよ本格始動したと言えそうだ。