ボストン出身のラッパー、ミリーズ(Millyz)が新プロジェクト『R&P: Rhythm & Pain』をリリースした。これまで「バースが上手い」というリリシストとしての評価に満足せず、本当の自分はもっと多才なアーティストであることを証明する作品となっている。 ミリーズは「街で『ミリーズはバーが凄い』と褒められるのに疲れた。自分はR&Bからラップに至った、本当のヒットミュージックを作るウェル・ラウンデッド・アーティストだ」とのコメント。R&Pは「Rhythm & Pain」と「Pain & Progress」の両義で、メロディと脆弱性に焦点を当てた大きな音響の転換を示している。 プロジェクトの特徴は、フェミニン・エネルギーを中心に据えたロールアウト戦略。マッチョな文化が支配的なヒップホップ業界において、ミリーズはあえて女性ジャーナリストやクリエイターのみとの独占インタビューを実施した。「フェミニン・エネルギーなしに成り立つ世界はない。周りに適切な女性がいると、より上昇と思考の拡張がもたらされる」と語り、シングルマザーの母親に育てられた自身の経験から、女性への敬意と感謝の念が深いことを明かす。 アルバムは感情的な脆弱性も特徴。「If I Stay」や「Highbeams」などのトラックは、ミリーズにとって最も書くのが難しく、「感情的に混乱している」楽曲だという。彼は単なるバイラル・モーメントではなく、グレイトアーティストのヒット曲を書くことができるソングライターとしての敬意を求めている。将来的にはシザ(SZA)やココ・ジョーンズのような声域の広いボーカル・パワーハウスとコラボレーションしたいと語った。 ミリーズのキャリアにおける転機は2021年。痛みと向き合った楽曲こそが本当にリスナーの心を動かし、キャリアの成長をもたらすことに気づいた時だという。この新章で彼は、ブランディング、ビジネス、そして真の芸術的アイデンティティを反映したサウンドに焦点を当てている。