ダラス出身のラッパー、イェラ・ビージー(Yella Beezy)が、殺人教唆裁判を控えた法的プレッシャーと個人的な悲しみを音楽へと昇華させながら、新アルバムのリリースに向けた動きを加速させている。4月12日、ビージーは「Lord Protect Me」というタイトルの楽曲を約1分半のホームビデオ映像とともにXでプレビュー公開した。その投稿には「『Lord Protect Me』… #albummode アルバムが来るぞ」と記されており、アルバム制作モードへの明確な移行を示した。 さらに彼は「俺と一緒にSteppaが必要だ…お前らが誰を思い浮かべてるか気になる」と書き添え、フィーチャリング参加者への期待感と謎めかしたムードを演出した。招待するゲストはまだ明かされていない。映像は長年の共同制作者であるリル・ロニー・MothaF(Lil Ronny MothaF)が撮影し、プロデュースはBuddbeatzが担当。映像の舞台はビージーの自宅に限られており、これは現在テキサス州で保釈中かつ自宅軟禁下に置かれているという彼の法的制限を反映している。 楽曲の歌詞は感情的な核心を直接的にさらけ出している。「母親が埋葬されてから俺は変わってしまった」「父親が殺されてから俺は変わってしまった」とラップし、肉親の死という深い悲しみを吐露。さらに「殺人罪で保釈中の俺 / 弟も殺人罪で収監されている」と続け、家族が抱えるトラウマと重なり合う法的プレッシャーをリリックに落とし込んでいる。 このプレビューは、2020年に同じダラス出身のラッパーであるモー・スリー(Mo3)が高速道路上で射殺された事件と関連した殺人教唆裁判を待つ中での公開となった。テキサス州はビージーがその致命的な銃撃を指示したと主張しているが、本人は一貫して疑惑を否定し、容疑を争い続けている。「Lord Protect Me」というタイトルは、厳しい監視下に置かれた人間の脆弱さを体現しており、今回のアルバムロールアウトは、架空のストーリーテリングではなく現実の危機への応答として位置づけられている。 今回発表されたアルバムは、2022年のミックステープ『Bad Azz Yella Boy』に続く作品となる。2024年にはリル・ウェイン(Lil Wayne)がエグゼクティブプロデューサーを務める新アルバムの制作も進められており、当時両者はコラボ曲「Hit」をリリースしていた。