史上最も希少なコービー・ブライアント(Kobe Bryant)のスニーカーの一足がオークションに出品される。2002-03シーズンに実際に着用されたエア ジョーダン 3のプレイヤーエクスクルーシブ(PE)モデルで、コービー本人のサインも入った一品だ。落札予想価格は50万〜70万ドル(約7000万〜1億円)とされている。 このスニーカーが誕生した背景には、スニーカー史における非常に興味深いエピソードがある。コービーは2002年夏にアディダスと契約を終了し、2002-03シーズンはどのブランドとも契約を結ばないフリーエージェント状態で過ごしていた。その時期にジョーダン ブランドが彼のためにレイカーズカラーをあしらったエア ジョーダン 3のPEを特別制作したのだ。コービーはこのシューズを、ヒューストン・ロケッツ戦での伝説的な52得点・ダブルオーバータイムのパフォーマンスで着用した。その一試合だけでも、このシューズが持つ歴史的意義は計り知れない。 各シューズにはコービー自身が黒の油性マーカーでデュアルサイン(両足ともにサイン)を施しており、背番号「8」も記されている。署名の真正性はジェームス・スペンス・オーセンティケーションによって認証済みで、スポーツ・イラストレイテッドによると、シューズが実際に試合で使用されたことはMeiGrayによって写真照合で確認されている。さらに2002年11月25日という製造日が記載されたオリジナルのサンプルタグが残っており、真正性を裏付けている。 オークションはJOOPITERの「Gametime」コレクションの一環として開催され、2026年4月14日から4月30日までjoopiter.comにてグローバルビッディング(世界中からの入札)が可能だ。この時期はコービーのNBA最後の試合から10周年という節目とも重なる。 シューズのデザインは、ホワイトレザーのアッパーにセメントグレーのエレファントプリントがつま先とヒールに施されている。レースの最上部のアイレットとミッドソールにはパープル、フットベッド・タンのパッディング・下部のレースアイレット・タンのジャンプマンロゴ・アウトソールの一部にはゴールドが使われており、レイカーズのカラースキームが随所に表れている。各シューズのサイドパネルにはコービーの黒マーカーによるサインが大きく記されており、サイズ14のサンプルタグと製造日のスタンプが真正性に最後の一押しを加えている。 このシューズのすべての要素が、コービーのキャリアにおける稀有な瞬間を物語っている。このNBAの歴史的遺産が最終的にどれほどの価格で落札されるのか、大きな注目を集めている。